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Guldbagge i Bästa kvinnliga huvudroll till Maria Sundbom (グルドバッゲ賞最優秀主演女優賞 マリーア・スンドボム)

昨日は、グルドバッゲ(Guldbagge:日本ではゴールデン・ビートル賞と呼ばれていますが、個人的には何でも英語に直すのが気に食わなかったりするのです笑)の授賞式でした。

電車の中でスマホでちょこちょこ見つつ、帰宅後も夕飯を食べつつ見ていたのですが、勉強もあったので、カティンカ・ファラゴー(Katinka Faragó)が名誉賞を受賞したところで切り上げました。

カティンカは「バリマンの右手(日本語だと「右腕」ですが)」と呼ばれ、17歳の時『女たちの夢(Kvinnodröm:日本未公開)』で初めてバリマンと顔を合わせて以来、30年にも渡ってスクリプトガール、監督アシスタントとして制作現場を支えてきた女性です。他、プロデューサーとしてスウェーデン映画界で活躍してきた功績を讃えられての受賞だと思われます。おめでとうございます。

さて、実は恥ずかしながら、わたくし作品賞のノミネート作品を全て見逃した状態なので、これについては触れません。。。メディアの評判から言って受賞作"Jätten"(巨人)が獲るだろうなとは思っていましたがその通りになりました。観よう観ようと思って見逃した作品です。後日観たいと思います。

逆に嬉しかったのが、最優秀主演女優賞を「女の子、ママ、悪魔たち(Flickan, mamman och demonerna)」の主演マリーア・スンドボムが受賞したことです。

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本作は、昨年の春頃かなり話題になっていた作品で、スウェーデンに来たらまず観たかったものの一つでした。劇場上映は終わってしまっていたのでDVDで観ました。

監督スサンネ・オステン(Suzanne Osten)は私の大好きな映画監督・舞台演出家。スウェーデン映画協会の子供映画アンバサダーを数年前から務めているのですが、そんな彼女の作った子供をメインターゲットにした映画である本作、何と15歳以上からという年齢制限を受けてしまったのです。

これに憤慨した彼女の実力行使で、結局公開までに11歳に引き下げられました(その顛末はこちら)。

なぜ制限がついてしまったのか?

映画が描くのは、マリーア演じる精神性疾患を患う母親と、マリーアの実の娘さん演じる小学生の娘の格闘です。母親の病気は統合失調症かと推測されるのですが、はっきりとした病名は分かりません。彼女が精神のバランスを崩し、娘を連れて誰にも引っ越し先を告げずに自宅を出ていってしまったことから二人の崩壊した日常生活が始まります。母親の妄想が見せる<悪魔たち>の描写、娘の経験する不穏な日常の雰囲気が子供には怖いだろうというのが、年齢制限の根拠だったようです。

本作については、スサンネのキャリア共々ずーっとちゃんと書きたいと思っていたのですが、今日のところはとりあえず、マリーアに祝福を送るにとどめておきます。

もともとスサンネは私の中で重要度が非常に高いスウェーデンの映画人だったのですが、それに拍車をかけることになったのが、彼女がバリマンの未発表脚本のラジオドラマを手がけたこと。映画化も予定されていることなど含めて、日本のメディアでも朝日などが報じていたみたいですね。この大学生のライターさんがもっと詳しい記事を書いていたようです。うーむ、私は何せノロいのでとうの昔に先を越されてますな。

とはいえ、スサンネは日本ではほぼ全く知られていないような状態なので、後日改めてしっかりと書きたいと思います。 

(写真はリンク先スウェーデンラジオHPの記事より転載)