Cinema Scandinavia 『ファニーとアレクサンデル』劇評

マスタープログラムでのクラスメイトが友人と立ち上げた雑誌、Cinema Scandinaviaの最新号に、以前このブログで書いた↓ドラマーテンでの『ファニーとアレクサンデル』の劇評を寄稿しました。 mittrumbergmanochjag.hatenablog.com (Nordic Theatre: Ingmar …

Vingarne『翼』(1916)

もう2ヶ月以上も更新が止まっていました…。うむむ。。。 その間に色々起こり、今現在この記事は<ベルイマンの島>ゴットランド北に位置するフォール島にて書いています。実は、紆余曲折を経て、当地のBergmancenter バリマン・センターで4月からインター…

バリマン+モランデルその1『別れて』(Frånskild, 1951)

きゃー、また更新が止まっていましたわ・汗。 ここ1ヶ月ほどの私は、授業のない日は毎朝王立図書館に通っては視聴覚資料コーナーでDVD化されていない古いスウェーデン映画を観るのが習慣になっております。 今年中に最低でも300本、スウェーデン映画を観る…

Beröringen/ The Touch(1971)

バリマン作品自体について書くのは、実は初めてですね。 表題作"Beröringen"/"The Touch"は、アメリカとスウェーデンとの共同製作の、英語のバリマン映画(もう一本が『蛇の卵』)で、DVDが手に入らず、実は今まで観たことがなかったのです。(You TubeにTV…

Guldbagge i Bästa kvinnliga huvudroll till Maria Sundbom (グルドバッゲ賞最優秀主演女優賞 マリーア・スンドボム)

昨日は、グルドバッゲ(Guldbagge:日本ではゴールデン・ビートル賞と呼ばれていますが、個人的には何でも英語に直すのが気に食わなかったりするのです笑)の授賞式でした。 電車の中でスマホでちょこちょこ見つつ、帰宅後も夕飯を食べつつ見ていたのですが…

Hedda Gabler「ヘッダ・ガーブレル」@ドラマーテン

遅ればせながら明けましておめでとうございます。 今年はもっと頻繁にブログを更新したいと思っています。 これから一週間に最低一記事更新を目指します。(…頑張ります!) さて、まずは昨年中に書けなかった記事を消化するところから始めていきます。 ご紹…

"Fanny och Alexander" på Dramaten (『ファニーとアレクサンデル』@ドラマーテン)

もうあと少しで2016年が終わってしまいますね…。 来年の目標は本ブログをもっと、ずっと、頻繁に!更新することです! さて、今月半ばの最終授業日にご褒美としてドラマーテンに『ファニーとアレクサンデル』を観に行きました。まだこけら落としから間がない…

"Persona" och "Deformerad Persona" (『ペルソナ』と『歪んだペルソナ』)

久しぶりに『ペルソナ』を観ました。 バリマン作品の中でもアイコニックな1本ですが、個人的にも好きな作品の一つに入ります。何度見ても本当に素晴らしい。本作への私の熱い想いは簡単に語り尽くせるものではありませんので(笑)、多くを語らず本題に移りま…

Misslyckad genusplogningen (ジェンダー除雪、失敗)

久しぶりの投稿で、ベルイマンと関係ないことですが面白いニュースなので取り上げてみます。 今週、突如大雪に襲われたストックホルムでは、交通網の大混乱に加え、歩道・自転車道の不十分な除雪が原因で、滑って怪我をした人が続出したとのこと。 (私にも…

Tystnaden

10/18は、グループプレゼンテーションが終わったご褒美(?)に、Kulturhuset(文化会館)内の映画館(Klarabion)に『沈黙(Tystnaden)』を観に行きました。 これはSvenska Filminstitutによる、"Film som förändrade Sverige"(スウェーデンを変えた映画)と銘打った…

Bergmanfestivalen på Dramaten:1 <レポート:ベルイマン・フェスティバル@ドラマーテン その2>

遅くなりました。ベルイマン・フェスティバルのレポート その2です Höstsonaten『秋のソナタ』 突然ですが、私の卒論は『日本におけるイングマル・ベルイマン受容―「秋のソナタ」の中の<母性>に注目して―』と冠したものでした。それほど本作は特に私にと…

Bergmanfestivalen på Dramaten:1 <レポート:ベルイマン・フェスティバル@ドラマーテン その1>

長い間更新をしていなかった間に、無事ストックホルム大学シネマ・スタディーズ・マスタープログラムに進学し、ブログの引っ越しをしていました。 こちらに着いてそろそろ3週間になるのですが、時差ボケや気候の変化などでいきなり体調を崩してしまい、渡航…

I begynnelsen var ordet

去年スウェーデンにいたころに購入していたのに、今の今まで読めていなかったMaaretの著作、I begynnelsen var ordet: Ingmar Bergman och hans tidiga författarskap(『はじめに言葉ありき: イングマル・ベルイマンと初期の執筆活動』)を漸く読了しまし…

Chefen Fru Ingeborg

今日は、読み終わったのがだいぶ前になって記憶が薄れつつある、ヤルマル・バリマン(Hjalmar Bergman)の長編小説 Chefen Fru Ingeborg について書きます。 読むきっかけになったのは、言うまでもなくベルイマンです。イングリッド・バーグマンが、同郷のベ…

INGMAR BERGMAN: The Cinema as Mistress

読了してるのに記事を書けていなかった本がもう一冊。Philip Mosley著Ingmar Bergman: The Cinema as Mistressです。 著者のMosleyは現在はPenn State Worthington Scranton所属の比較文学の教授だそうです。翻訳家として活躍されているようですが、映画につ…

Bilder

今日紹介するのはベルイマン自身の著作、Bilderです。(スウェーデンの大手書籍通販サイトBokus.comではもはや売り切れになってました!) 本書は英訳が出ていて、そちらのタイトルはImages: My Life in Filmになっていますが、スウェーデン語の”bild”はちょ…

Ingmar Bergman Revisited: Performance, Cinema and the Arts

今日紹介するのは、私が進学予定のストックホルム大学映画学科所属のベルイマン研究の大家Maaret Koskinen編 Ingmar Bergman Revisited: Performance, Cinema and the Artsです。 私が最初に読んだMaaretの論文は正確にはどれだったか忘れてしまいましたが、…

Ingmar Bergman:A Critical Biography

前の投稿から、えらく時間が経ってしまいました。 スウェーデンに行くまでに、持っているベルイマン関係の本を既読・未読のもの含めて読み直そうと意気込んでいる今日この頃です。読み終わったものからこちらで紹介していきたいと思います。 今日紹介するの…

Ensam

先日アップしたAgrellのEnsamを読了しました。 以下ネタバレを含むあらすじです↓

Alfhild Agrell

4月19日放送のP1 Kultur/ Kulturnyttの劇評で取り上げられていたのが、Norrköpingの劇場での公演Ensam。イプセンやストリンドバリの名前と共に挙げられた戯曲の作者は、Alfhild Agrell(アルフィルド・アグレル)という聞き慣れない名。気になってざっとWik…

部屋とバリマンと私

はじめまして。 わたくし、イングマル・ベルイマンに魅了されてスウェーデン語の勉強を始め、スウェーデンに留学に行き、ベルイマンの住んだフォール島にまで行ってしまった折り紙つきのベルイマンラヴァーです。 つい1カ月ほど前、無事に大阪大学外国語学…